概要
全国の小・中・高校の中で、ジャズへの関心が高まり、部活動の中に取り入れて成果を上げている学校が増えているなか、静岡県では残念ながら関心がもたれていませんでした。
そのような県内の学校現場に、刺激とジャズへの関心を高め、教育の中への浸透を目指して、2000年の夏に「静岡ジュニアジャズオーケストラ」が結成されました。
結成当時は、指導者が清水と三島でトランペットを教えていた関係で、両市の中学生が集まり、半年後には韮山高校から8人が参加し、1年後の夏に川崎市民プラザで行われた、スチューデントビッグバンドサマーコンサートが、初めての演奏の場になりました。
これまでメンバーは、三島近郊だけでなく、常に清水・静岡や富士・富士宮、熱海・伊東・大仁・土肥などの遠距離から、電車やバスで練習に参加してきました。
中・高校あわせて約40校から、そこには所謂、ジャズ効果なのでしょうか、表情や姿だけでなく、自由な発想や表現力、ジャズの中に潜むお洒落な感覚が、明らかに子供たちに影響を与え、変わっていく姿を見ることが出来ました。
同時に、練習のなかで音楽以外の、成長期の子供たちに必要な、人間としての一番大切なことを学びとって、引退していくことを望んできました。
さて、そのような静岡ジュニアジャズオーケストラは、6年目の2006年からは、地元のイベントなどにも積極的に参加するようになりました。2ヶ月にわたってテレビの取材を受け、8月にはNewsリアルタイムしずおかの特集で紹介されました。
又、年末には第20回静岡地域文化活動奨励賞を受賞し、始めて学生のジャズ活動に理解を得ました。
中学生から高校生までの年齢差のあるバンドが、練習量はスクールバンドの十分の一以下でも、同じ舞台で楽しく競い合ってきました。
近年、やっと吹奏楽でジャズスタイルの曲を取り上げる様になってきましたが、未だ一部の学校だけです。私たちのようなビッグバンドの編成で、ジャズを取り入れる学校の出現を期待し、活動を続けて参ります。